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保育士さんを対象とした「やさしい日本語」講座を実施しました【2015/3/10up】

東広島市の保育園には、外国籍のお子さんもおおぜい通っていらっしゃいます。
子どもは案外早く園に慣れることが多いようですが、
外国籍のお父さん、お母さんと、保育園の先生とのコミュニケーションは大変です。

 

入園するときの書類、持ちもの、病気のときなど、
必ず連絡しなければならないこともあります。
でも、それだけでなくて、日々の成長、今日はこんなことをしたといった
ちょっとしたお話も、したい、聞きたいというお互いの気持ちに応えて
「コミュニケーション支援ボード」の考え方を応用して
「やさしい日本語」とともにお話をしてみよう、という講座を実施しました。

 

東広島市子育て・障害総合支援センター(基幹型子育て支援センター)のお招きで
保育士さんや、学童保育の指導員さん24人とともに、講座をさせていただきました。

 

コミュニケーション支援ボードというのは、
主に知的障害(とくに自閉症)を持つ人とのコミュニケーションのサポートをするために
開発されたものです。
明治安田こころの健康財団のホームページから、
自由にダウンロードして使うことができます。
例えば、広島市でもアレンジを加えたものが作成され、あちこちに置かれているようです。
「何について話しているか」が、視覚的に分かりやすく工夫されており、
指さしながら話すことで、落ち着いて理解することができます。

 

これを保育の現場に応用して、登園時やお迎えのとき、持ちものについての連絡のときに使える
コミュニケーションボードを、とりあえず日本語で作成してみていただきました。
作業中の様子です。それぞれ違う園からの先生が4名グループになっていらっしゃるので
「うちの園では、それは使わないんですよ~」など、いろいろな話が飛び交っていました。

 

sagyou2

sagyou1

 

そして、できあがったのが、次のもの。
まずは、朝、登園してきたとき用のボード。2つのグループに作ってもらいました。
3歳以上のクラス用と、3歳以下のクラス用と、
参加者の方が相談して、違うものを作ってくださいました。

 

asa1(2)

asa2(2)

 

次が帰りのお迎えのとき用のボード。
kaeri2

kaeri1

 

最後にご紹介するのは、持ちものについての連絡のボードです。
mochimono1

mochimono2

 

作成のあと、外国人保護者役と、日本人保育士役に分かれて
色々な状況でロールプレイを行っていただきました。

 

work1

 

皆さんが作ってくださったボードを利用して、お話ししていただいたところ
「おお、使える!」とか「足りなかったところに、やってみて気がついた~」など
いろいろな感想が聞こえてきました。

 

今回は、日本語で作成していただきましたが、
ここのボードに出てきた言葉は、そのうちひとまず英語にして
このページからご覧いただけるようにするつもりです。
4月中には、アップロードできればと思っています。

 

今回の講座にご参加いただけた方も、そうでない方も
「現場で作ってみた」「使ってみた」などの感想がありましたら
ぜひぜひ、ホームページの「お問い合わせはこちらから」のボタンから
感想を教えていただければ幸いです。

 

本日ご協力いただいた保育士の皆さん方、
本当にありがとうございました。
               (日本語常勤講師・池田)

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