東広島市役所で日本人にも通じやすい、行政文書書き換え講座を実施しました【2017/2/24up】
こんにちは。研修部日本語講師です。
私たちは、普段はHIPにいらっしゃった外国人研修員に、日本語授業をしているのですが
時々(しょっちゅう?)、日本に暮らす外国籍住民に通じやすい
「やさしい日本語」に関する仕事もしています。
これらの講座は日本人対象で、「やさしい日本語」を使って、
外国籍住民と、もっとコミュニケーションをとってみよう!という講座や
市役所からのお知らせなどを、「やさしい日本語」に書き換えてみようというものが多いです。
他にも、ホームページや、外国籍住民向けのパンフレットを
「やさしい日本語」に翻訳することもあります。
「いつもの日本語」で書かれた書類を「やさしい日本語」に翻訳をすると
日本人のなかに、必ず「私もそっちの方で読みたい」という感想を言う人がいます。
例えば、このページの「個人情報保護方針」
「やさしい日本語」に翻訳するとこんな感じです。
「やさしい日本語」は、大事なことだけを、わかりやすい順番で伝えることになるので
情報の核心だけがはっきり見えてくることになります。
相手に対する敬語や、格調高く見せるための難しい表現などは、バッサリ切り落としますので
失礼だと感じる人もいるかもしれませんね。
しかし、格調高すぎて、または専門的すぎて、お役所の文章ってのは分かりにくい、
というのも、よく言われることです。
そういったことから、2月21日に東広島市役所にお招きいただきまして
「『やさしい日本語』から始まる!分かってもらえる伝え方」という講座を実施しました。
まずは、外国人に通じやすい「やさしい日本語」の概要を知った後
実際に市役所で使っているお知らせを題材に、
これを持ってきた外国人にどのように「やさしく」話すか、
グループで考え、セリフを書き出してみました。
さらにその後、そのエッセンスを活かして
別のお知らせ文書を題材に、日本人にも、もっとわかりやすく書き換えるとすると?という
グループワークをしていただきました。
自分の担当している課のお知らせでなければ
案外、思い切りよく情報の核心のみで伝えることができたり…
同じ文書が題材だけど、グループによって異なる書き換え案が出て
お互い、「なるほどー」と思っていただいたようです。
ひろしま国際センターでは、市役所等からご要望があれば
「やさしい日本語」講座への講師派遣を行います。
広島県内であれば、市町取組支援事業の補助が受けられます。
詳細はお問い合わせください。